環境事業
都市型セメント工場の優位性を最大限に活かす"リサイクル"
日本国内のセメント工場は、そのほとんどが主原料となる石灰石鉱山の近隣に立地しています。しかしながら、当社のセメント工場は首都圏臨海部の川崎市にあり、使用する原料のコスト削減は大きな課題でした。
そこで、廃棄物や副産物を原料の代替物として利用することに1970年代から取り組み始めました。これは、従来の原料に含まれるセメント製造に必要な化学成分が廃棄物等にも含まれていることと、セメント製造過程において、約1450℃の高温で原料を焼成することにより有害化合物が分解されることに着目し実現したものです。
現在では、民間企業の工場や自治体の浄水場などから発生する汚泥等の産業廃棄物に加え、建設現場から排出される建設発生土(汚染土壌)を原料代替として利用したり、廃プラスチックを燃料代替としてもリサイクルしています。
また、「汚染土壌処理業」の許可を受け、排出事業者である企業、自治体、建設会社などから高い信頼を得つつ更なる有効利用の拡大に努めています。
これからも首都圏唯一の臨海工場という立地の優位性を活かし、事業の拡大に積極的に取り組んでまいります。