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CEMENT

CEMENT

セメント事業

デイ・シイのセメント製造

セメント事業の生産拠点は、京浜工業地帯のほぼ中央に位置する川崎工場です。
操業開始は、1917年(大正6年)と古く、国内セメント工場の中でも有数の長い歴史を誇ります。
それから一世紀の間、震災、戦災、公害問題など、幾多の試練や苦難、時代の変化を乗り越え今日に至っています。
川崎工場では、国内最大の消費地である首都圏臨海部に立地する唯一のセメント工場という特色と、高炉スラグ(製鉄所から発生する副産物)利用に高い技術力とノウハウを有するという強みを持っています。
現在では、年々深刻化する環境問題に対応するべく、このような立地の優位性と技術力をフルに活かし、産業廃棄物や副産物、建設発生土などの有効利用の拡大を進め、セメント・混和材・セメント系固化材をはじめ、年間約150万トンの各種製品を製造し、社会基盤整備の役割を担っています。

セメント製品の種類

社会基盤の整備に必要不可欠なセメント製品を製造しています。

※汎用セメント、特殊セメント、高強度用セメント、セメント系固化材は太平洋セメント株式会社から生産を受託しています。
これらの製品に関するお問い合わせは、太平洋セメント株式会社にご連絡ください。

汎用セメント
普通ポルトランドセメント〔N〕
高炉セメントB種〔BB〕
特殊セメント
低発熱・収縮抑制型高炉セメント〔MKC TYPEⅢ〕
高強度用セメント
VKC100SF
セメント系固化材
ジオセット

セメントの製造工程

セメントの製造工程は、原料工程・焼成工程・仕上出荷工程の3つに分けることができます。
原料工程は、原料の石灰石と粘土類を定められた成分比に調合し、乾燥・粉砕する工程です。
本工程では、良質なセメントをつくるための成分調整(調合)がポイントになります。
焼成工程は、原料工程で調合・粉砕された原料をサスペンションプレヒータで予熱後、ロータリーキルンで焼成する工程です。定められた成分比に調合された原料は、焼成という工程を経ることで、水硬性(水と混ぜると固まる性質)を持った鉱物(クリンカ)に生まれ変わります。
仕上出荷工程は、焼成工程でつくられたクリンカに適量の石膏を添加し、粉砕する工程です。
この工程を経て皆様ご存知のセメントという製品になります。
セメントは品質確認を行った後、トラックや船でお客様のもとへ届けられます。

高炉スラグ微粉末の製造工程

高炉スラグ微粉末は、製鉄所の副産物として発生する高炉スラグを乾燥・粉砕し、製造します。
セメントと同様に水硬性があり、高炉セメント用の原料や高強度・高耐久化を目的としたセメント用混和材として広く用いられています。
また、高炉スラグ微粉末を原料に用いた製品は、天然鉱物資源の保護や温室効果ガスの排出抑制につながり、地球環境の保護に貢献する製品として、ますます注目を集めています。

デイ・シイ川崎工場

原料置場と出荷サイロ

ロータリーキルン

多品種対応出荷設備

川崎工場からの夜景