製造課は、セメント原材料の調達・配合から焼成、粉砕、混合・出荷に至るまでの一連の製造プロセスにおける装置の運転管理と日常の保守点検を担当し、安全、環境への配慮を行いながら、高品質なセメント製品を安定的に生産する役割を担う重要なポジションです。
中央操作室では多くのモニターを用いて工場内の装置の状態を集中管理し、不具合や異常があれば速やかに対処することで工場の安定操業、そして高品質なセメント製品の製造を実現しています。

セメントの原燃料、製品等の試験、検査及び品質管理を行います。
セメントを溶液に溶かして、特定の成分を分析したり、化学成分を測る機械で機器分析をした上で、湿式分析を行い、正しい成分分析ができているかを確認します。
また、当社は、廃棄物などをリサイクルし、セメントの原料・燃料に使用しているため、使用する廃棄物を分析する必要があります。そういった際にも品質管理係が廃棄物を検査し、セメントの原料・燃料として利用できるかなどを確認します。

機械係は、主に川崎工場全体の機械の修繕、保守・メンテナンスを行います。製造係と連携し、異常箇所や不良があると、その機械をチェックし、修繕する必要がある場合は協力業社とやり取りをして、必要な対応を依頼します。
工場で使用している機械の知識を身につけ、多くの協力業社と一緒にセメント工場が安定して稼働ができるよう、裏方として支えます。

製造プロセスを支える電気設備の運用、保守、改善を担当する重要なポジションです。現場にあるセンサーや自動計測装置の管理を行い、正確な測定が行われているかを確認したり、そのデータが正しくオペレーターに届いているかなどをチェックし、データの保存やサーバー管理も含めて行っています。
電気工事士などの資格を持った技術者が、工場全体の電力システムを管理し、製造の効率化と安全性の向上を行います。

環境営業部は、セメントの原料・燃料になる石炭灰、焼却灰、汚泥、廃プラスチック等を行政や民間企業から調達し、環境に配慮したセメント製造の実現に貢献しています。
長期的かつ安定的な調達を確保するため、契約条件やコスト交渉を行い、川崎工場と連携して、調達した廃棄物がセメント製造に適しているかを、化学成分や物理特性の面から分析します。また、セメントの品質や製造プロセスに悪影響を与えないように、適切な試験と分析を実施し、輸送面などのハード面もクリアして、最適な調達計画をプランニングします。
外部の関係者との折衝などコミュニケーション能力が非常に求められるポジションです。

管理本部（事務職）には、DX推進室、総務部、人事部、経理部、不動産部、監査法務部があります。
管理本部は会社を管理する部門で、売上に直結する部門ではないことから、間接部門やバックオフィスとも呼ばれています。
会社組織の基盤を整え、社員が安心して業務に従事することができる環境を提供する、安定した企業経営には不可欠な部門です。