カーボンニュートラルを実現するために、
品質管理係としての役割を全うする。

中途入社

製造部 品質管理課 品質管理係 所属

カーボンニュートラルを
実現するために、
品質管理係としての役割を全うする。

中途入社

製造部 品質管理課 品質管理係 所属

-現在のお仕事について教えてください。

私は現在、製造部品質管理課品質管理係という部署に所属しており、班長を務めさせていただいています。
主に、セメント材料の湿式分析業務を担当しています。
ビーカーや漏斗を使って、セメントを溶液に溶かして、特定の成分を分析する業務で、理科の実験をしているようなイメージです。
化学成分を測る機械で機器分析をした上で、最終的に私が湿式分析を行い、正しい成分分析ができているかどうかを確認しています。

セメントはそのほとんどがコンクリート(セメント+水+砂+砂利)として使用されますが、コンクリートは固まればOKということではなく、固まるまでの時間や固まった際の強度(圧縮強さ)が非常に重要です。
セメント中の化学成分が適正でないと、凝結遅延や強度不足、また固まる際の過剰な膨張、収縮によるクラック(ひび割れ)の発生等、建物の耐久性に影響を及ぼす様々な問題が生じる可能性があります。
メーカーとしてそのような問題を防止するために、湿式分析は、セメントが規定通りの品質を有しているかを厳密にチェックするための重要な工程だと自負しています。

-これまでのキャリアを教えてください。

学生時代は就職に対して特にこだわりがなく、当時入社したのがコンクリートの会社でした。あまり深く考えず「入れればいいな」という程度の考えだったんです。
その後、セメントに興味を持ち、化学を学んでいたこともあって「セメントにはどんな可能性があるのだろう」と調べていく中で、デイ・シイにたどり着きました。
実家が川崎工場の近くにあり、勤務地が自宅から近いこと、そして「一社一工場」で異動が少ない点が魅力でした。全国に工場を持つ他社では、異動があるかもしれないという不安があったんです。その点、デイ・シイの環境は自分に合っていると感じました。
以前勤めていたコンクリート会社では、工程管理の仕事をしていたのですが、セメントがコンクリートになり、工場からミキサー車で運ばれて現場で打設されるまでの製品の状態からコンクリートになるまでの全工程を見ることができました。そうした経験が、現在の品質管理業務にも役立っていると感じます。

-社内の雰囲気はどうですか?

品質管理係の雰囲気はとても明るく、フレンドリーです。上司や先輩たちは気さくで親しみやすい人が多く、上下関係の厳しさを感じさせない職場なので、上司だからといって威圧的になることはなく、フランクな環境で仕事ができます。
自分もその雰囲気を受け継ぎ、後輩に対しても接しやすい環境を作るよう意識しています。
品質管理係に勤めて早20年になり、班長として、品質管理業務を円滑に進めるためのマネジメントを求められる場面も増えてきました。
直接的な分析業務は若手社員の担当になるのですが、彼らが伸び伸びと仕事を進められるよう、トラブルがあればサポートするようにしています。
長い間同じ部署で働ける環境が整っていますし、後輩も増えたことでより働きやすくなっています。若い世代が転職を選ぶ時代ではありますが、会社の良さを伝えつつ、雰囲気作りを意識して取り組んでいます。

-福利厚生が充実しているとのことですが、何か利用されていますか?

私自身、労働組合にも関わっており、同業他社との交流もありますが、客観的に見てもデイ・シイはセメント業界ではかなり良い労働環境にあると思います。
また川崎市という、駅や空港等、交通の便も非常に整っている都心に近いエリアで、外出や出張の際に移動しやすいというのも魅力ですね。他のセメント工場は、原料のある石灰石山の近くに立地しているところが多く、都心に工場があるのは全国的に見てもデイ・シイぐらいなので、非常に便利で生活もしやすいですし、独身寮や社宅、住宅手当なども整っていて、従業員が働きやすい環境が整っている良い会社だと感じます。
他社のセメント工場の方からは、いつも羨ましがられています(笑)。

-今後の目標などがございましたら教えてください。

当社は、2050年にカーボンニュートラルの実現を目標に掲げているのですが、カーボンニュートラルは、川崎工場にとって大きな転機になると考えています。
今後、工場の運営が大きく変わる中で、品質管理係としての役割を果たしていきたいと思っています。
個人的には、これから中堅社員として若手社員の育成に力を入れることを目標としていて、若手社員が成長しやすい環境を整えることが重要だと思います。
カーボンニュートラルは当社にとって大きなチャンスだと思っています。
セメントの国内需要は減少傾向にあり、都市部の工場での生産コストが高いため、川崎工場の運営は厳しい状況でした。
しかし、親会社である太平洋セメントが、川崎工場をカーボンニュートラルのモデル工場としてプロジェクトを進めることで、川崎工場の存在意義が非常に出てきたと感じています。
このプロジェクトは2050年までの長期計画ですので、持続的な成長を見込めると思っていますし、このチャンスを生かしていくしかないと考えています。

-最後に、学生の方々へ、メッセージをお願いします。

カーボンニュートラルに向けた工場の変化により、今後新しい挑戦が増えると思います。
経験のないことに取り組む機会が増えますが、それこそが成長のチャンスです。
どのような仕事でも大変な部分はありますが、デイ・シイは働きやすく、先輩たちも親切で思いやりのある方が多い職場です。もし壁にぶつかることがあっても頼りになる先輩が必ず助けてくれるので、何事も失敗を恐れずに挑戦してほしいと思います。

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